SNS詐欺とは?手口の例や対策について解説

SNSの利用者が増加していることにともなって、SNSを通じた詐欺(SNS詐欺)の被害が多く発生しています。加えて、詐欺の手法が年々巧妙化しているという点も、SNS詐欺に多くの人が引っかかる理由のひとつといえるでしょう。

そこで今回は、サイバー犯罪とはどのような犯罪を指しているのかに触れるとともに、SNS詐欺の事例や、万が一詐欺被害にあった場合の対処法について紹介していきます。SNSを通じた詐欺の事例や対処法を正しく把握しておき、SNSをあんしん安全に利用しましょう。

SNS詐欺の発生|サイバー犯罪は年々増加傾向に

サイバー犯罪にまつわるニュースなどを見聞きする機会は増えているものの、具体的にどのような犯罪のことを指しているのかわからないという人は多いかもしれません。ここかではまず、サイバー犯罪とは何かを紹介するとともに、サイバー犯罪の事例についても説明していきます。

サイバー犯罪とは

サイバー犯罪については国際的な定義があり、「コンピューター技術及び電気通信技術を悪用した犯罪」と明示されています。日本では、サイバー犯罪について「コンピューター、電磁的記録対象犯罪」「ネットワーク利用犯罪」「不正アクセス禁止法違反」の3つに大きく分類しています。

「コンピューター犯罪」とは、刑法で規定されているコンピューター、電磁的記録(サーバー上に保存されているSNSやホームページのデータ、メール情報など)が対象の犯罪のことです。具体的には、インターネットなどで他人のアカウントを不正入手して電磁的記録を無断で変更したり、金融機関などのシステムや記録を不正操作したりするなどの犯罪のことを指しています。

また、「ネットワーク利用犯罪」は、ネットワークを悪用した犯罪を指しています。たとえば、インターネットの掲示板を利用して覚せい剤などの薬物を販売する、出会い系サイトで出会った相手を恐喝するなどの犯罪は、ネットワーク利用犯罪にあたるものです。

加えて、「不正アクセス禁止法違反」とは、他人のIDやパスワードを使ってコンピューターに侵入する、他人のID・パスワードを無断で提供するような犯罪のことをいいます。

これらのことからわかるように、サイバー犯罪とはインターネットのネットワークを利用した犯罪のことを指しているのです。ネットワークを利用しているがゆえに、サイバー犯罪には、「物理的な痕跡が残りにくい」や「匿名性が高い」、「時間・場所に制約されず犯罪が可能」などの特徴が見られます。

サイバー犯罪は年々増加傾向に

警察庁長官官房が公表した「令和元年の犯罪情勢」によると、サイバー犯罪の検挙件数は年を重ねるにつれて増加傾向にあります。令和元年は9,542件で、前年と比べると5.6%の増加となっています。

また、同アンケートの「SNSに起因する事犯の被害児童数」に着目すると、平成25年以降被害児童数も増加傾向にあり、令和元年の被害児童は2,095人にも上るとされています。18歳未満のお子さまのなかでもSNSを利用している人は多いため、犯罪に巻き込まれないよう指導するのはもちろんのこと、万が一被害にあった場合の正しい対処法についても周知徹底を心がける必要があります。

SNS詐欺はサイバー犯罪のひとつ

このようなSNSに起因する犯罪は「SNS詐欺」とよばれています。インターネットの普及に伴い、FacebookやTwitterなどのSNSを通じたさまざまな種類の詐欺がでてきました。たとえば「出会い系詐欺」や「フィッシング詐欺」などの種類があります。これらは、アカウントの乗っ取りや金品の要求、いたずらなどが主な目的といわれています。

SNS詐欺の手口とは?その事例を紹介

ここからはSNS詐欺について詳しく見ていきます。非常に巧妙化した手口もあるので、被害にあわないためにも、まずは事例を把握しておきましょう。

インフルエンサーによるSNS詐欺

インフルエンサーとは、世間に大きな影響力を与える人のことです。SNSやYouTubeなどが広く普及したことにより、企業側の広告の打ち出し方にも変化が見られるようになり、「インフルエンサーマーケティング」が一般的に行われるようになりました。

インフルエンサーマーケティングとは、企業側がより影響力のあるインフルエンサーに依頼をして、特定のサービスや商品を紹介してもらう手法のことです。この方法でインフルエンサーに商品を宣伝してもらうと、企業側が消費者に直接商品の売り込みをしていないにもかかわらず、フォロワーに商品の良さが伝わるというメリットがあります。

インフルエンサーによるSNS詐欺の手口は、インフルエンサーがすすめた商品を購入し、ハッシュタグを付けて投稿するという非常にシンプルな手法になります。そのため、誰でも悪質商法の被害にあう可能性があるのですが、特にインフルエンサーの影響を受けやすい大学生などの若年層がターゲットになるケースがほとんどです。

SNSの利用率が高い若年層にとって、インフルエンサーは支持されている職業のひとつであるため、高額な商品を購入させられた挙げ句、購入後にはインフルエンサーが行方をくらませてしまい、連絡が取れなくなってしまったという詐欺被害も発生しているのが実情です。

出会い系詐欺

SNSの普及にともない、SNSを通じた出会い系詐欺被害も増加しています。このケースは、SNS上でまったく知らない人から友だち申請やメッセージが届くところから始まります。

メッセージのやりとりを続けて相手が心を開いたところで、「次からはこっちでやりとりしよう」などといってURLを送ってくるという流れになるのが一般的です。送られてきたURLは悪質なサイトにつながっていることが多く、ポイントの購入を促すなどの被害に遭うおそれがあります。

チケット詐欺

チケット詐欺は「チケットを転売します」などとSNS上で買い手を募り、「購入したい」と反応した相手に対してチケットの代金を振り込ませる詐欺です。人気アーティストやアイドルグループなどのコンサートはチケットを入手すること自体が難しいので、チケットの購入を持ちかけられた場合に引っかかってしまう可能性があります。チケット詐欺については、代金を振り込んだ直後に相手と連絡が取れなくなったり、SNSのアカウントがなくなったりするなどの点が特徴です。

また、チケット詐欺の場合は、詐欺師が偽造した身分証明書を提示するなどして、相手を信用させたうえで支払いを急かすようなメッセージを送ってくることもあります。このとき、「信用したいので、あなたの身分証明書も見せてください」などと、言葉巧みに促してくるケースもよくあります。もし運転免許証やパスポートなどを見せてしまうと、お金をだまし取られるだけでなく個人情報の流出・悪用のおそれがあるので、身分証明書は見せないよう気を付けましょう。

副業詐欺

2018年は「副業元年」とよばれるように、日本政府は働き方改革の一環として副業を認め、推進しました。そのため、社会人の多くが副業に興味を持つようになりました。

SNSを通じた副業詐欺は、「一日20万稼げる!」などと魅力的な投稿をして、興味を持った人にネットショップを制作させたり、資格取得に必要な教材を購入させたりするなどの手口が一般的です。ほかにも、副業詐欺には情報商材詐欺や会員登録詐欺などがありますが、どの手口も指定された金額を振り込んだところで相手と連絡が取れなくなる流れになるケースがほとんどです。

フィッシング詐欺

フィッシング詐欺の場合は、「あなたのアカウントが危険にさらされています」など、公式と類似したダイレクトメールを送ってきて、ログイン情報の変更を促します。そして、最終的にはアカウントが乗っ取られるというのが一連の手口です。

ログイン情報が盗み出されてしまうと、本人になりすましてさまざまなサービスが利用されてしまうようになります。フィッシングメールが送られてきた場合には、送信元や本当に自分あてのメールかどうかなどの点を冷静に確認することが大切です。

もし「これってSNS詐欺かも…?」と不安に思った場合は、ドコモの「ネットトラブルあんしんサポート」をぜひご活用ください。コールセンターにお電話いただければ専門スタッフが悩みをお聞きして、ネットトラブルの解決を全面的にサポートします。

もしSNS詐欺に引っかかったら?その対処法について

このように、SNS詐欺にはさまざまな手口があり、年々手口は巧妙化、複雑化しています。そのため、SNS詐欺に引っかからないように日ごろから気を付けていても、だまされてしまう可能性があります。

万が一、SNS詐欺に引っかかってしまった場合の対処法を把握しておき、適切な対応ができるよう備えておきましょう。

クレカ情報を入力してしまった場合

フィッシング詐欺などの場合は、クレジットカード会社や企業のホームページとよく似た偽のWebサイトに誘導するという手口であるため、何の疑いもなくクレジットカードの番号やアカウント情報などを入力してしまう人もいます。

クレジットカードの情報を入力してしまったときには、クレジットカード会社に問い合わせてすぐにカードの利用を止めましょう。また、クレジットカードの情報を入力していない場合でも、メールの内容を少しでも怪しいと感じたときにクレジットカード会社や各都道府県警の相談窓口などに相談してみるのも有効です。

ログイン情報を入力してしまった場合

SNSアカウントのログイン情報を入力してしまった場合、連携しているほかのアプリがあるならすぐに解除するよう手続きを進めましょう。そして、クレジットカード会社やショッピングサイトのサポート窓口に相談して、被害を最小限にとどめるように努めることが重要です。

また、同じログインIDとパスワードをほかのサービスでも利用しているのであれば、速やかに変更することも欠かせません。ログイン情報に限らず、自分の住所や電話番号、クレジットカード番号などの個人情報は、安易に入力しないように気を付けましょう。

お金を振り込んでしまった場合

詐欺のなかには、お金を振り込むよう要求してくるタイプのものも多く見られます。お金の支払いをしつこく求めてくるのであれば、まず詐欺を疑う必要があります。

万が一お金を振り込んでしまった場合には、警察に被害届を出すようにしましょう。犯人の氏名や住所がわかっているのであれば民事訴訟を起こすこともできるので、弁護士に相談するという選択肢もあります。さらに、「支払停止の抗弁権」という手続きを進めると、カードの支払いを停止できる可能性もあります。

詐欺に引っかからないようにするためには、怪しいメールやサイトは、安易に信用しないようにしましょう。また、実際に会ったことのない人や信用できない人の話を安易に信じないことも大切です。特に、怪しい副業を持ちかけられたり、高額な教材を購入させられたり、これらをしつこく促してくる場合は要注意です。

SNS詐欺はさまざま!注意するだけでなく対処法も確認しよう

サイバー犯罪は年々増加しており、なかでもSNS詐欺には複数の手口があります。詐欺被害にあわないようにするためには、普段から「他人に個人情報を教えない」「怪しいサイトにはログインしない」などの基本的な点に注意することが大切です。
また、SNS詐欺は種類も多く、どんなに気を付けていても被害にあってしまう可能性があります。SNS詐欺については、注意するだけでなく対処法についてもきちんと把握しておきましょう。

このように、私たちの日常生活には皆さんが気づきにくいネットトラブルがたくさん潜んでいます。被害に遭った、不安があり悩んでいる、といった際はドコモの「ネットトラブルあんしんサポート」をぜひご活用ください。
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【監修】
株式会社エルテス デジタルリスクラボ編集部

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