ストレス解消で…「“裏アカ”はバレない」という過信NG!

有益な情報を得たり、自己表現ができたりと、SNSはさまざまな目的で多くの方に利用されています。見ず知らずの人ともつながることができるのはSNSの良い面ですが、一方では、匿名で利用できるために、ストレスや不満のはけ口として悪意ある投稿がされることも多いです。

今回ご紹介する事例は、楽しく利用していたはずのSNSを、他人に向けたストレスや不満のはけ口として使い始めてしまったために“裏アカウント”が炎上し、本人が特定されて本アカウントの削除に追い込まれたというものです。
ついには引越しまで検討しているというこの方は、なぜこのようなことが起こってしまったのでしょうか。ポイントは、SNSの匿名性への過信です。

SNSの"裏アカ"で批判の投稿、まさかの特定

都内でOLとして働く20代半ばのAさんは、学生時代、調理部に所属しており自炊の習慣がありました。社会人になってからは料理ができない期間もありましたが、しばらくすると会社や仕事にも慣れ、学生時代を思い出して料理を再開しました。

あるとき、Aさんは友達に手料理をふるまったことがありました。友達は「おいしいし、きれいな盛り付けになっているからSNSで投稿しなよ!反応がきて楽しいよ」と言ってくれました。友達のその言葉を聞いて、Aさんは「たしかに自分の料理に反応が来るのは面白そうだな」と思い、それから、自分が作った料理の動画や写真をSNSに載せて楽しむようになりました。

何ヵ月か続けてみると、友達が言っていたとおり「おいしそう!」「コスパ良い!」など、好意的なコメントが多数投稿されるようになりました。また、小さいスペースではあるものの、あるグルメサイトでAさんの投稿や簡単なインタビューなどが紹介され、それにともなってコメントやフォロワーも急増していったといいます。しかし、その一方では批判的なコメントも増えたため、イライラしてしまうことも多々ありました。

Aさんはイライラのはけ口として、日常生活で嫌だったことや、他のユーザーの投稿に対する批判などをSNS上に投稿しようと考えました。しかし、普段料理をアップするのに利用しているアカウントは、ポジティブな印象しか与えたくなかったため、普段のアカウントとは別に”裏アカウント”を作成することにしたそうです。それから、批判的な投稿はすべてこの裏アカウントに投稿し、ストレスを解消していきました。

ある日、Aさんはいつもどおり、普段から利用しているアカウントで写真付きの投稿をアップしました。すると、あるユーザーから「Aさんの料理は見た目は良いけど、普通の人が真似をするのは難しく、ただ知識をひけらかしているだけだ」と、コメントがきたそうです。そして、そのユーザーがいつもチェックしているという、Bさんのアカウントを挙げて「こちらを見て勉強してはどうか」という提案までしてきました。

このコメントで不快になったAさんは、Bさんのアカウントについて調べ始めました。
Bさんは、Aさんと同じように料理の写真をSNSに投稿しており、アカウントのフォロワー数も同じくらいでした。Aさんは、自分と似たような存在であるBさんをライバル視し、裏アカウントで嫌がらせをするようになってしまいます。