そのシステム警告、詐欺の可能性も!
対処方法を丁寧に解説

パソコンを使用している際、突然システム警告が表示されて慌てたことはないでしょうか。本来、システム警告はパソコンを安心・安全に利用するためのものですが、近年では偽のシステム警告が増えており、トラブルに巻き込まれる人も少なくありません。
そこで今回は、偽のシステム警告がどんなものか、また本物と偽物の見分け方、偽の警告が出た場合の対処法についてご紹介します。

偽のシステム警告とは?

まずは、偽のシステム警告がどんなものなのかを見ていきましょう。

システム警告の概要と例

偽のシステム警告とは、ユーザーの不安感を煽り、金銭や個人情報等をだまし取ることを目的とした警告のことをいいます。偽のシステム警告にはいろいろなバリエーションがありますが、基本的にはパソコンのシステムが「危険な状態である」といった文言が記載されており、それを修復するためのソフトウェアのダウンロードを促す等といった内容です。

ウェブページを開いていると突然ポップアップが表示されたり、ページが切り替わったりして、以下のような偽の警告画面が出てきます。

【Windowsセキュリティシステムが破損しています】

【ウイルスに感染しています】

【サポートセンターへ問い合わせてください】

もし詐欺にひっかかるとどうなるの?

偽のシステム警告には以下のような危険性があります。

・ダウンロードしたソフトウェアにウイルスが入っている
・セキュリティシステムを高額で購入させられる
・ソフトウェアのダウンロード時に個人情報を入力した結果、情報が流出し悪質な電話がかかってくる
・詐欺行為に誘導される(電話をするとギフトカード購入を促される等)

偽のセキュリティ警告と気付かずに指定されたボタンを押してしまうと、トロイの木馬などのマルウェアに感染してしまう可能性があります。これら以外にも高額なソフトウェアを購入させられたり、有害なサイトへ飛んだりするケースも多いようです。
また、ボタンを押すと個人情報の入力画面が表示され、そこに自分の情報を入力してしまうことで、悪質な電話や迷惑メールに悩まされることもあるのです。

偽のシステム警告の見分け方

一見、本物との見分けが難しい偽のシステム警告ですが、本物の警告には現れない下記のような特徴がいくつかあります。

ブラウザ上でウイルス警告等が出る

インターネットを閲覧するブラウザにはウイルス検知機能がありません。そのため、ブラウザ上でウイルス警告が出る場合は偽物だと判断できます。

ただし、一部ブラウザには「今開こうとしているページは危険ですよ」と警告する機能があり、SSL化されていないサイトに遷移しようとしたときなどは以下の画面が表示されることがあり、これらはブラウザが発する本物の警告表示です。

そもそもパソコンにウイルス対策ソフトが入っていないのに警告が表示される

本来、システム警告はパソコンのウイルス対策ソフトによって検知され、表示されるものです。そのため、ウイルス対策ソフトを入れていなければ警告が表示されることはありません。

URLが公式サービスのものではない

警告表示のあとに案内される「今すぐダウンロード」などのバナーをクリックしてページ遷移した際、そのページのURLが公式サービスのものでなければ偽物だといえます。

例えば、「今すぐWindowsのセキュリティサービスをダウンロード」と書いてあるにもかかわらず、遷移したページのURLがマイクロソフト社と全く関係ない場合は、偽のシステム警告と判断できます。

個人情報の入力を求められる

システム警告に「今すぐウイルス対策を始める」などのバナーがあり、遷移後に個人情報入力フォームが現れる場合も偽のシステム警告と判断することが可能です。

また、個人情報を入力していくと、URLのアドレスバーに入力情報が表示されるようなケースも、サイトの構築及び個人情報の扱いが正しくないと判断でき、少なくとも安全なものではないと見分けられます。例えば、入力フォームのURLが「http://www.****.co.jp/」だったとしましょう。
入力フォームの名前の箇所に「鈴木」と入れると、次ページのURLが「http://www.****.co.jp/user=鈴木/」等の表示になるケースがあります。普通の企業であれば送信した個人情報を客観的に見える状態に置くことはあり得ず、このような現象が起こることは考えられません。

時間制限が設けられている

「ウイルスに感染しています!100秒以内に削除ソフトを購入してください」、「購入しない場合は、セキュリティ保護のためパソコン内のデータをすべて削除します」など、時間制限が設けられている警告も偽物といえるでしょう。こういった警告は、時間を制限して相手を焦らせ、正しい判断力を失わせるというのが手口です。

そもそも、パソコンにおいて「●秒以内に△△しなければすべて消去」されるということはなく、そのような脅し文句を使っている場合は偽物の可能性が非常に高いです。

もしも偽のシステム警告が出てきたらどう対処すればいいの?

もし偽のシステム警告が出た場合は、慌てず、冷静に対処することが大切です。ここでは、Windowsを例に偽のシステム警告への対処方法をご紹介します。

偽のシステム警告が出た場合の対処法

偽のシステム警告が出た際は、以下の方法を利用して画面を閉じましょう。

・警告画面の「×」は押さず、ブラウザごと閉じる
・タスクマネージャーから終了させる
・タスクバーから終了させる

偽のシステム警告の表示画面にも右上に「×」がありますが、ここをクリックしてはいけません。なぜなら、偽の警告画面をクリックしたとみなされ、ソフトウェアのダウンロードが始まってしまう可能性があるからです。そのため、画面を閉じる際はブラウザごと閉じるようにしましょう。

しかし、稀にブラウザを閉じても警告画面が残っている場合があります。こういった場合はタスクマネージャー、もしくはタスクバーから終了させましょう。

<タスクマネージャーから終了させる方法>

1. 「Ctrl + Alt + Delete」を同時に押してタスクマネージャーを起動させます。
2. 使用しているブラウザを右クリックし、表示されたメニューから「タスクの終了(E)」を選択します。

<タスクバーから終了させる方法>

1:パソコン画面の左下に表示されているタスクバーから、使用しているブラウザを右クリックします。
2:表示されたメニューから「ウィンドウを閉じる」を選択します。

警告画面のボタンを押してしまった場合の対処法

偽のシステム警告では、以下の流れでソフトウェアをインストールさせようとします。

1. 警告メッセージの表示
2. ボタンもしくはバナーのクリックを誘導
3. インストーラーの実行

そのため、警告メッセージのボタンを押してしまった場合でも、ソフトウェアをインストールしていなければ大丈夫です。もしファイルやプログラムをダウンロードしたとしても、ウイルス対策ソフトを使ってチェック・削除しましょう。

また、プログラムをダウンロードしインストーラーを実行してしまった場合も、すぐに詐欺だと気付けば大きな被害になることはほとんどありません。そのため、インストールしたソフトを即座にアンインストールし、ブラウザの設定リセットを行いましょう。
ウイルス対策ソフトでのチェックも必要不可欠です。万が一危険なウイルスに感染してしまったとしても、すぐに削除すれば被害も最小限に抑えられます。

万が一悪質なソフトをインストールしてしまい、「個人情報まで入力してしまった」「高額なソフトを購入してしまった」という場合、放置しておくと流出した個人情報から悪質な電話がかかってきたり、実際に高額の請求が来てしまう、などが考えられます。すぐに詐欺だと気付けなかった場合は、ソフトをアンインストールするだけでなく、警察に連絡することも重要です。

警告が出てもあわてない!落ち着いて本物と偽物を見分けよう

作業中に突然システム警告が表示されれば誰もが驚くことでしょう。しかし、偽のシステム警告である可能性も高いので、まずは本物と偽物を見極めることが大切です。また、万が一偽の警告であっても、正しく対処すれば特に問題はありません。万が一ソフトウェアをインストールしてしまった場合でも、すぐに対処すれば被害を最小限に抑えられるので、慌てず落ち着いて判断するようにしましょう。

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【監修】 (株)エルテス リスクコンサルティング部 マネジャー 堀口幸憲

2012年に同社の技術部門に入社。企業のソーシャルビッグデータに関する収集体制構築、蓄積したビッグデータ解析を数多く実施、同時にソーシャルリスクサービスのデリバリーも経験。その後、リスクコンサルタントに転籍。大手企業・官公庁等に対してリスクマネジメントの支援を行っている。