これってワンクリック詐欺!?詐欺に遭わないための対策方法や、具体的な手口について

みなさんは「ワンクリック詐欺」がどのような詐欺かご存知でしょうか。「言葉は聞いたことがある」という方は多いですが、実際の具体的な手口や対処方法を知っている方は少ないでしょう。今回は、ワンクリック詐欺の概要から特徴、手口の紹介、対処方法について解説します。

ワンクリック詐欺とは

ワンクリック詐欺の概要・目的

ワンクリック詐欺とは、ウェブサイトやメールに記載されたURLを一回クリックしただけで「サービスの入会」や「申し込み完了」などの契約を強制的に成立させたように見せ、多額の支払いを求めてくる詐欺のことです。

アダルト系や出会い系のコンテンツで見られることが多く、不当に金銭を搾取する目的で作成されたウェブサイトである場合がほとんどです。誤ってクリックするように誘導したり、利用規約がユーザーに分かりづらい部分に表示されたりと、さまざまな細工を施して金銭を騙し取ろうとします。

誤ってクリックしても慌てないことが大事

電子消費者契約に関する民法の特例」により、ユーザーがコンピュータの操作ミスや、契約する意思がなく申し込んでしまった場合は、正当な契約として認められないことを覚えておきましょう。ワンクリック詐欺は、怪しいURLをクリックしないことが最も効果的な予防方法ですが、誤ってクリックしてしまったとしても慌てず対処することが大切です。

ワンクリック詐欺の手口ってどんなもの?

次に、ワンクリック詐欺の特徴や、具体的な手口を紹介します。知っておくだけでも詐欺被害に遭う予防になるため、ぜひご覧ください。

ワンクリック詐欺の特徴

(1) 事前の説明が一切ない
通常は、クリックすることで購入が完了したり、契約が完了したりする場合は提供されるサービスやその対価など、事前の説明があるものです。そのため、事前の説明が一切ないものはワンクリック詐欺である可能性があると判断できます。

(2) 脅迫じみた記載がある
ワンクリック詐欺では、契約完了後の画面に「○○日までに振り込みがない場合は法的措置を講じる」といったような、脅迫に近い表現の文章が表示されるケースがありますが、これは先ほど紹介したとおり「電子消費者契約に関する民法の特例」によって、法的拘束力はない場合がほとんどです。

(3) 支払い方法が銀行振込のみ
通常であればクレジットカード決済など、支払い方法は複数用意されていることが多いですが、ワンクリック詐欺の場合は、銀行振込のみであるケースが多いです。

(4) サービス提供会社の情報がない
通常はサービス提供会社の情報がページにしっかりと記載されていますが、ワンクリック詐欺の場合は提供会社の情報がないことがあります。メールアドレスや電話番号などの問い合わせ先が記載されていても、提供会社の情報がない場合はワンクリック詐欺の可能性を疑いましょう。

ワンクリック詐欺の事例

次に、ワンクリック詐欺の具体的な事例を紹介します。

手口1:URLをタップしただけで高額な料金を請求された
Aさんは、ある日スマートフォンに届いたメールに記載されていたURLをタップしたところ、「ご入会いただきありがとうございます」といった画面が表示され、3日以内に5万円を指定口座に振り込むように強要されました。
契約画面には、IPアドレスや端末情報などが記載されており、怖くなったAさんは言われるがまま指定口座へ入金してしまいました。

手口2:スマホアプリをダウンロードすると利用料金を請求された
Bさんは、スマホアプリの公式マーケットからダウンロードしたアプリを起動しました。すると、アプリ中の広告表示に外部のウェブサイトが表示され、画面の指示に従ってタップしたところ、有料サービスへの登録が完了してしまいました。登録完了画面には、CさんのスマホOS情報や、ブラウザ情報などが記載されており、利用料金として5万円を請求されたそうです。

手口3:動画再生をタップしただけで登録完了となった
Cさんは、ウェブサイトを閲覧しているなかで気になる動画を見つけて、「動画を再生しますか?」の問いに対して「はい」をタップしました。すると、無料のサービスだと思っていましたが、実は月額定額制のサービスであるとされていて、サービス登録が完了してしまったそうです。入会金として約10万円を請求され、細かく画面を見てみると、小さく利用規約の中に有料サービスであることが記載されていました。

もしもワンクリック詐欺に遭ったらどうすべき?相談先は?

ワンクリック詐欺はメールやスマホアプリなど、あらゆる方法で行われています。もし、あなたがワンクリック詐欺に遭ってしまったら、どのように対処するべきでしょうか。

ワンクリック詐欺に遭った時の対処法

ここでは、対処法とあわせて相談先についていくつか紹介します。

(1) 無視をして金銭を支払わない
ワンクリック詐欺に遭ってしまった場合、最も重要なのは言われたとおりに金銭を支払わないことです。ワンクリック詐欺である場合は、「電子消費者契約に関する民法の特例」にある通り、金銭を支払う必要はありません。

(2) 脅し文句に応じない
ワンクリック詐欺では、あなたから金銭を奪おうとしてさまざまな脅し文句を仕掛けてきます。これに対しては、無視をしてしまうというのも効果的な対処法として考えられます。

(3) 請求画面をスクリーンショットで保存する
心配な場合は、請求画面のスクリーンショットを保存しておくと、この後紹介する相談先へ相談する際の資料として使えます。

(4) 閲覧履歴を削除する
場合によっては、ブラウザの戻るボタンなどを押しても請求画面から離脱できないこともありますので、その際は、ブラウザ自体を閉じたり、ブラウザの閲覧履歴を削除しましょう。

相談先の例

ワンクリック詐欺に遭い、金銭を支払ったり、個人情報を伝えてしまったりした場合は、一人で悩まずにすぐに専門機関へ相談しましょう。相談先の例は以下の3つです。

  • 消費生活センター、国民生活センター
  • 都道府県警サイバー犯罪窓口
  • 法テラス、弁護士

まずは消費生活センターや国民生活センターへ相談します。これらのセンターへの問い合わせで解決できないような悪質な業者の場合は、都道府県警サイバー犯罪窓口へ相談しましょう。支払ってしまった金銭を取り戻したい場合は、法テラス等を活用して弁護士に相談することをおすすめします。トラブルに巻き込まれたらすぐに相談しましょう。

トラブルに巻き込まれたら専門機関を活用しよう!

ワンクリック詐欺は、誰もが被害に遭う可能性のある詐欺で、メールやスマホアプリなど、あらゆる手段であなたから金銭を騙し取ろうとします。さらに、インターネット上にはワンクリック詐欺だけでなく、個人情報の流出などのあらゆるネットトラブルが存在しています。年々ネットトラブルの手口は巧妙化しており、いつあなたがトラブルに巻き込まれるかわかりません。トラブルに巻き込まれたら専門機関への相談を検討しましょう。

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【監修】
(株)エルテス リスクコンサルティング部 部長 國松諒
金融機関を経て現職。誹謗中傷・炎上など様々なWeb上のリスクに関する知見から、Webリスク対策ソリューションの企画・提案を手がける。
リスク予防・緊急時のコンサルティングに従事し、企業、地域経済団体、業界団体、外部セミナーでの講演多数