闇バイトとは?その手口と事例について

闇バイトによる特殊詐欺の検挙数は年々増えており、SNSやコミュニティサイトでも頻繁に募集が行われています。これにより闇バイトの被害者もあとを絶たず、よくわからないまま犯罪者になってしまう人も少なくありません。

闇バイトの内容は犯罪に加担しているものがほとんどであるため、もめごとや逮捕、最悪の場合は命を狙われたりする可能性もあります。そうならないためには、日ごろから自分で気を付けておくことが重要です。

この記事では闇バイトの種類や手口、闇バイトに騙されないためのポイントをご紹介します。

闇バイトとは?

闇バイトとは、求人サイトや広告などに出回っていない高額アルバイトのことをいいます。具体的には高額報酬をうたい違法な仕事をさせる仕事で、振り込め詐欺の受け子のようなものをさすことが一般的です。

闇バイトは手軽に高収入を得られることが大きな特徴となっているため、お金欲しさに手を出してしまう人も少なくありません。また、知らないうちに犯罪を手伝っているケースも多いため、安易に応募することは危険です。

闇バイトのなかでも特に多いのが以下の4種類になります。

サクラ

出会い系サイト上で会員の女性になりきり、男性会員がポイントや資金を使うように仕向ける仕事です。男性会員とメールのやりとりをしたり、日記を書いたりするだけなので、携帯電話さえあれば誰でも手軽に仕事ができます。

報酬はメール1通○円、画像1枚○円などと細かく決められていて、出来高制であることがほとんどです。

打ち子

依頼者の代わりにパチンコやスロットを打つ仕事です。パチンコやスロットには出る台と出ない台があるため、依頼主は各台のデータを集めるために打ち子を雇います。また、出る台が複数ある場合は打ち子に出る台で打ってもらい、2台分、3台分の儲けを得るというケースもあります。

報酬は雇い主によって異なりますが、「儲けの○割」「日給○万円」といったスタイルが一般的です。

打ち子に関しては、個人からの依頼であれば違法性はないとされています。問題となるのは、店舗や店員が関わっている場合で、その場合は横領などの違法性があるためNGです。ただ、個人・店舗/店員の依頼の判別は難しいため、打ち子の仕事は避けた方が安全です。

名義貸し

不動産や携帯電話など、自分の名義で契約ができない人のために自分の名義を貸すという仕事です。名義の用途はさまざまで、なかには自分の銀行口座を貸すという仕事もあります。

契約ができない人というのはなんらかの問題を抱えている場合が多いほか、万が一逃げられてしまった場合は自分に支払い義務が生じてしまうのでとても危険です。

出し子

振込詐欺で振り込まれたお金をATMなどで引き出す仕事です。渡されたキャッシュカードと暗証番号を使ってお金を引き出し、その後カードと現金を依頼者へ手渡す、もしくはレターパックなどを使って指定住所へ郵送するというパターンが多くなっています。
報酬は1回5万円などと固定の場合もあれば、引き出した金額によって変動する場合もあります。

闇バイトの手口や事例を紹介

犯罪に手を染めてしまうリスクのある闇バイトとは、どのような手口で行われているのでしょうか。ここでは、闇バイトの基本的な手口をご紹介します。

SNSやコミュニティサイトで勧誘

闇バイトはSNSやコミュニティサイトに投稿されていていることが多く、何かしら反応をした人にダイレクトメッセージなどを送って勧誘を行います。ほかにもSNSで知り合った知人や、あまり親しくない友人に勧められて始めるケースもあります。

闇バイトの募集には「誰でもできる」「手軽に稼げる」などの魅力的なコピーが書かれているのが特徴です。

即採用

闇バイトの応募には履歴書や面接は不要で、簡単なやりとりだけで直ぐに採用されます。採用後も依頼者と顔を合わせることはなく、メールや電話で仕事を依頼されることが一般的です。アルバイトは指示どおりに作業してくれる人であれば誰でもよいため、未成年はもちろん、中学生や高校生でも採用される場合があります。

警察庁が発表した『令和2年における特殊詐欺の認知・検挙状況等について』によると、特殊詐欺の検挙人員のうち約2割が少年となっており、捕まるリスクが高い使い捨て要員として利用されていることがわかります。

詳細を伝えられないまま仕事開始

闇バイトでは、事前に仕事内容の詳細を伝えられることはほぼありません。

仕事によっては大まかな内容を伝えることもありますが、仕事におけるリスクや違法である旨は伝えてもらえません。作業自体は誰にでもできる内容なので、仕事の全体的なイメージが掴めないまま「とりあえずやってみよう」という流れで最初の指示が出ます。

あとに引けない状態へ

ほとんどの人は指示された内容を違法と知らずに続けてしまいますが、なかには途中で不正に気づく人もいます。しかし、お金がほしい、ここで手を引いたらあとがこわい、などの感情から、不正と知りつつあとに引けない状態となり、犯罪に手を染めてしまうのです。

しかし、アルバイトは基本使い捨ての存在なので、警察に捕まったり、犯人メンバーともめたりしても助けてはもらえません。

闇バイトに騙されないために気を付けておきたいこと

闇バイトの勧誘手口は年々巧みになってきており、自分は大丈夫と思っていても知らないうちに巻き込まれてしまう可能性もあります。そうならないためにも、以下の事項を徹底し闇バイトに騙されない工夫をしましょう。

SNSに投稿された募集に関心をもたない

SNSやコミュニティでのやりとりには楽しさがある反面、闇バイトに巻き込まれる危険性も高めです。特にダイレクトメッセージによるやりとりは本人しか見ることができないため、犯罪に巻き込まれる可能性は非常に高いといえます。

そのため、SNSやコミュニティ上の怪しい募集には応募しないようにしましょう。さらに、深刻な内容やプライバシーに関することは書き込まないようにするのが安心です。

好条件にとびつかない

闇バイトの勧誘はインターネット以外の場所にも潜んでいます。たとえば、知人や友人に誘われたバイトは安心しやすいものですが、実際にやってみたら闇バイトだったというケースも多々あります。募集の掲載場所で判断するのではなく、「○○するだけ」「高収入」などの好条件はまず疑う癖をつけるようにしましょう。

また、詳細を理解しないまま仕事をはじめることは危険です。まずは仕事の詳細をよく確認し、自分で判断できない場合は身近な大人に相談するようにしましょう。

将来を台なしにしてしまうリスクがあることを知る

闇バイトは、都合よく利用されたあげく犯罪者になってしまう可能性があります。内容にもよりますが、詐欺罪や業務上横領罪なら10年以下の懲役、窃盗罪なら10年以下の懲役、もしくは50万円以下の罰金が科されることが一般的です。

また、未成年の場合でも14歳以上であれば逮捕の対象となり、詐欺容疑で逮捕された場合は初犯でも実刑判決が下される可能性もあるのです。さらに、刑事裁判で有罪判決となった場合は前科が付いてしまうため、将来は今と比べものにならないほど不便な生活をおくらなければなりません。

闇バイトに騙されないためには、このようなリスクを十分に理解しておくことも大切です。

まとめ

闇バイトとは違法なことでお金を得るバイトのことで、サクラや打ち子、名義貸し、出し子などがよく募集されているものになります。闇バイトの募集はSNSやコミュニティサイトで投稿されていることが多く、何かしらのアクションを起こすとダイレクトメッセージで勧誘されるという流れが一般的な手口です。

勧誘の手口は年々巧妙になってきているため、闇バイトのリスクや基本的な手口を理解したうえで細心の注意をはらい、関わらないようにしましょう。