SNSいじめとは?ネット上のいじめから子どもを守るための対処法について

子どもでも一人一台スマートフォンを持っていることが多くなり、大人と変わらずにSNSなどのサービスを利用しています。

少し前なら教室内など、気を配れば大人の目の届くところで起きていたいじめも、SNSに移動した部分もあります。

大人の目に留まりにくくなったうえに、SNS上だからこそ起きてしまう問題も新たに発生しているため、子どもを守るための対処法もSNSの特徴を捉えたものが必要です。

SNSいじめとは

SNSいじめとは、その名の通り、SNSを通して行われるいじめ・嫌がらせを指します。

子どもでもスマートフォンを持ち、SNSを使うことがそれほど珍しくなったことも影響して、SNSに教室同様のコミュニティを作っていることも普通です。そのままそのコミュニティが新たないじめを生む場所になる可能性があります。

SNSいじめは被害が短期間で深刻になりやすい

SNSは書き込むことが簡単であることが影響して、短い時間に集中的に嫌がらせのメッセージが書き込まれることになります。重ねてブログのコメントや掲示板サイトなどであれば、誰が書き込んだか特定することが困難であり、対面とは違うSNS独特の匿名性も、いじめを助長する要因になります。

子どもが被害者にも加害者にもなる

誰が書いたかわからないから書き込んでも構わないだろうといった思い込みや、会話の流れに流されて、つい書き込んでしまったなどという集団心理によって、誰でも簡単に加害者になりうる点も特徴です。加害者側が自分の行動をいじめだと自覚していないときもあり、相手に配慮をしつつメッセージを送る教育が必要になります。

SNSいじめの事例を紹介

きっかけはさまざまであり、些細なメッセージが原因になることも多いです。具体的な事例から学べることもたくさんあります。

一人の子を多数で追い詰める

それほど重くない言葉でも、複数人から集中攻撃されれば、大きなダメージとなります。短時間でエスカレートするので、ターゲットになってしまった一人を追い詰めてしまいます。

発言を無視する

複数の話題が錯綜しているときなどに、発言に反応がないことはよくありますが、特定の誰かの分だけ、集中的に続くといやがらせとなります。対面の会話とは違い、無視され続けるとそれを回避する手段がないため、無視されている側からは手が打てなくなる点が厄介です。

嫌がらせのネタになる写真、動画を共有する

裸の写真などはもってのほかですが、変顔であったり、失敗した瞬間であったりと、冗談のつもりでも、本人はアップロードしてほしくないものもあります。

共有されたものはグループのメンバーはダウンロードが可能なため、ほかのところにまで拡散されるリスクもはらみます。周りが面白がっていても、本人はダメージを受けているケースもあるので注意が必要です。

SNSのグループから外す

情報共有の輪から外されてしまうことになるので、子どもの限られたコミュニティのなかでは大きな意味を持ってしまういじめの手法です。話題についていけないうえに、意図的に仲間外れにされたことになるため、ショックも大きくなります。

SNSいじめの問題点

教室内などで起こるいじめとは違った、SNSだからこそ起きてしまう問題点をはらむことが、個別で対策が必要な理由です。

周囲の大人が気づきにくい

意識しないと大人からでは見えないところで行われるいじめであるため、周りが気づくころには相当エスカレートしていることもあります。情報共有が短時間で行われるので、子どもが相談をしようと思ったり、対策を打ったりする前に問題が深刻化してしまうことも特徴です。

クローズドな環境で発生しやすい

SNSのグループ内など、参加者が限定されたところで起きる点もSNSいじめの特徴です。メンバーでない人が外から状況を知るのは難しく、当事者から相談されること以外ではなかなか発覚しません。親が知るころには収拾がつかないほど、大きな規模になっていることもあります。

同調圧力により短期間でエスカレートしやすい

メッセージの流れに乗って、自分もいいかなと思ったり、調子に乗ったりする子どももいます。メッセージを送られている相手も、送っている相手も誰の顔も見えていないため、対面で一言いうよりもハードルは低くなっています。

流れを止めようとする子どもも出にくいので、どんどんエスカレートしていく傾向があります。

SNSいじめの対策にできること

問題が発覚しにくいからといって、子どもの自治に任せるだけでは被害者となった子どもを追い詰めるだけになりかねません。コミュニティの外にいる大人からでも打てる対策をご紹介します。

保護者が日々の様子から会話の変化、違和感を察するように心がける

落ち込んでいるなどの変化に気がつくことができれば、声がけから異変を察知する糸口を得られます。勘違いや思い込みだと思っていると子どもからは言い出しにくいことでもあるため、異変に気づいたら声をかけられるようにしましょう。

相談してもらえるような関係性を築く

日常から良好なコミュニケーションがとれる状態を作っておいて損はありません。SNSいじめだけに限らず、早い段階で対策が打てたほうが子どものショックが少ないことは多いはずです。いざというときにスマートフォンの内容を見せてほしいと頼める関係性は日々構築しておく必要があります。

子どもが使用するスマートフォンの利用状況をチェックする

スマートフォンを見ている時間が増えていたり、通信量が増えていたりするのも変化の兆しです。声をかけてみる、いいきっかけとなります。事前に手を打つなら、モニタリング機能のあるアプリなどを入れて、利用時間などを物理的に制限してしまうことも可能です。子どもと話し合って、インターネット上でやってもいいことと、いけないことを整理しておくことも有効となります。

もしSNSいじめに遭ったら……?対処法について

一過的なものであれば、スマートフォンを置いてSNSから離れることや、ミュートやブロックといった機能で、見ないことも可能です。長く続いてしまうとその対処法では難しいので、具体的に外部へ働き掛けていくことになります。

気になった画面はスクリーンショットに残す

送ったメッセージは消してしまうとなかったことにされてしまいます。裁判で争うようなところまでいけば、SNSを提供している会社に問い合わせ、メッセージの復元を相談もできますが、一個人でそこまでやるのは難しいうえに、負担も大きくなります。

まずは気になったメッセージをスクリーンショットとして保存し、履歴を残しておきましょう。一つひとつが些細なことだったとしても、積み重なっていることを証明できれば、辛いことにも理解が得やすくなります。

学校や警察に相談する

子どもと親の間の家族間で抱え込んでしまわずに、外部の組織を頼るのも有効です。加害者側の子どもに自分の行動を見直してほしい場合などは、学校に間に入ってもらって保護者同席のもと、話し合いをするだけでも随分変わることがあります。

加害者に賠償を求めたいときは弁護士に相談、身の危険を感じるときは警察に相談などとそれぞれの専門家に解決策を相談するだけでも頼ってみましょう。
抱え込んでしまうことが一番問題のある状態です。

まとめ

相手の顔が見えない分、リアクションなどを気にしないままメッセージが送れてしまうSNSだと、コミュニケーション不全を起こしたまま、いじめがエスカレートしてしまいます。メッセージを送る前に一呼吸おいて考えるなど、相手の気持ちに立つことはもちろん重要ですが、子どもにもその冷静さを求めるのは酷です。

いじめに限らずSNSやスマートフォンの使い方を一緒に考えるなど、日頃から相談しやすい環境を作り、いざというときに異変に早く気がつける状態を作りましょう。

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