アダルトサイトを通じて架空請求の被害に…被害に遭ったときの対処法や対策とは

アダルトサイトを閲覧していると、いきなり高額な会費請求のダイアログが表示されて思わずドキリとした経験はありませんか?身に覚えのない高額な請求を突き付けられる架空請求等、特殊詐欺による被害は近年も多く発生しています。今回は、架空請求にスポットを当て、事例の紹介と、被害に遭ったときの対処法や被害に遭わないための予防策について解説します。

架空請求等の特殊詐欺による被害について

特殊詐欺とは、不特定多数の人に対して電話やインターネットなどの通信手段を用いてお金を振り込ませたり、現金などを直接受け取ったり、といったさまざまな方法で金品をだまし取る詐欺のことです。子どものふりをして指定の銀行口座に現金を振り込ませる「オレオレ詐欺」や、電子メールで架空の高額請求のメッセージを送る「架空請求詐欺」なども、特殊詐欺の一種です。

警察庁の「平成30年における特殊詐欺認知・検挙状況等について(確定値版)」によると、近年の被害状況では、1件あたりの被害額はおよそ233.2万円で、前年比では+4.3万円(+1.9%)と増額しています。

警察の継続的な取り組みによって検挙件数・検挙人数ともに過去最高となっていることもあり、発生件数は前年よりも減少しています。しかし、発生件数の水準は依然として高く、中でも架空請求詐欺とオレオレ詐欺は、全体の85%を占めています。

架空請求だと気づくためには、どのような事例があるかを知識として身に付けておくことが有効です。

アダルトサイトを通じて架空請求が来ることも…

架空請求とは、実際には支払う必要がない金銭等を要求し「支払わないと提訴する、利息も増える」などの脅し文句で、お金をだまし取ろうとする詐欺の一種です。身に覚えのない請求や、契約した覚えのない会社からの請求であっても、請求を見ただけですぐに架空請求と判断するのは難しいです。仮に「なぜ払わないといけないのか」と不信感や警戒心を持っていても、脅し文句が巧妙な場合、焦って正常な判断がしにくくなり、被害に遭うという流れも多く見られます。

【架空請求の事例1】

アダルトサイトで年齢確認ボタンを押したら料金請求画面が表示されてしまった。
年齢確認のダイアログはアダルトサイトでよく見られますので、何の疑念も抱かずに押してしまう人が少なくありません。その心理を突いた事例です。

【架空請求の事例2】

中学生の子どもがネットサーフィン中に誤ってアダルトサイトにアクセスし、請求された費用を親に無断で支払ってしまった。
親に叱られることを恐れ、保護者に相談せず支払ってしまうケースもあるため発覚が遅れることもあります。

【架空請求の事例3】

アダルトサイトを閲覧していると、いきなりポップアップダイアログが表示されると同時に、シャッター音が鳴り、「あなたのスクショを証拠として撮りました」というメッセージがでた。
シャッター音によって恐怖心が煽られ、冷静さが失われてしまいます。音を使った巧妙な手口です。

また、「メールに添付されていたURLをクリックしたら登録画面に誘導され、そのまま身に覚えのない請求書が表示された」といった架空請求の事例もあります。知らないメールアドレスからメールが届き、開くと「おめでとうございます!〇〇に当選しました!」といった内容や、「あなたのアカウントがハッキングされています。すぐにパスワードを変更してください」など、ついURLを押してしまいたくなるような文言が書かれているので注意が必要です。

このように、最近は手口も巧妙化しているため、いつ自分が被害者になるか分かりません。架空請求のトラブルに遭ってしまった場合は、どのように対処すればいいか、知識として身に付けておきましょう。

架空請求のトラブルに遭った際の対処法とは

架空請求のトラブルに遭った際の対処法は、主に2パターンに分かれます。自分の個人情報が相手側に伝わっていない場合と、伝わってしまった場合です。それぞれについて、対処法を紹介します。

【自分の個人情報が相手側に伝わっていない場合】

  • 連絡をしない
  • 電話番号、住所、名前などを教えない
  • 請求画面が表示されても支払わない
  • すぐに画面を閉じる

まだ相手に自分の個人情報が伝わっていない場合は、相手に絶対連絡しない、電話番号などの個人情報を教えないことが基本です。架空請求のダイアログが表示されただけなら、何もせずにそのまま閉じましょう。

不安になってこちらから連絡する人もいますが、連絡した時点でメールアドレスや電話番号が相手に伝わってしまうため、かえって危険です。こちらからアクションしないように注意してください。

【自分の個人情報が相手側に伝わってしまった場合】

  • 基本的にはこちらからアクションをしない
  • メールアドレス等の個人情報は、可能な限り変更することで悪用されるリスクを減らす
  • 相手から直接連絡があり脅される等で心理的な負担が大きい場合、警察または国民生活センターに相談する

こちらも前述の「伝わってない場合」と同様、自ら積極的に相手方に対してアクションをする必要はありません。ただし、何らかの個人情報を伝えてしまっている場合、それらの情報は悪用される可能性があります。(例:フィッシングを目的としたメールが大量に送り付けられるようになる、メールアドレス等は他サービスのIDとして使われていることが多い為、不正アクセスをされてしまう、等) なので、悪質な業者やユーザーに伝えてしまった個人情報は可能な限り変更することが望ましいです。

また、相手側が電話をかけてくるなどして脅しをかけてきた場合は、警察または国民生活センターに相談して問題の対応に当たることも考えられます。

架空請求の被害に遭い、相手に自分の個人情報が知られてしまうと大事になってしまう場合もあります。できれば、架空請求は未然に防げるような予防策も講じておきましょう。

架空請求のトラブルに遭わないための対策

架空請求のトラブルに遭わないための予防策をいくつかご紹介します。

  • 身に覚えがない架空請求は無視をする
  • できるだけ、怪しいサイトは見ない
  • 過激な内容で先が気になるようなサムネイルは怪しいのでクリックを我慢する
  • メッセージなどに記載されたリンクをすぐにクリックしない
  • メッセージが気になったら同じような事例が報告されていないかインターネット検索をする
  • セキュリティソフトをインストールして自動更新するよう設定
  • 怪しいアプリやフリーソフトはダウンロードしない
  • 子どもや高齢者のいる家庭では、架空請求の例を説明して教育する

最近では、有名企業のロゴを悪用し「高価な商品が当選した!」と射幸心を煽って信用させる詐欺もあり、手口はどんどん巧妙化しています。メールを使った架空請求詐欺にしても、メールに記載されたURLを確認して大丈夫と判断し押してみると、全く別のURLに飛ばされる、といった罠もあります。実際のリンク先URLがどうなっているのかは、PCであればマウスカーソルを置いて確認することが可能ですし、スマートフォンの場合はURLを押し続けると開こうとしているURLが表示されるので確認が可能です。

また、パソコンにセキュリティソフトを入れることで、そもそも悪質なサイトにアクセスするリスクを低減させるといった予防策も効果があります。これらの対策を複数行うことで、架空請求詐欺被害の予防になるでしょう。

架空請求詐欺は、相手をだますために、さまざまな形で人間の欲望や好奇心を煽ってきます。何か心が大きく動かされるような、過度な刺激を与えてくる情報は少し我慢する、一歩立ち止まって見るという姿勢が予防策の基本です。

また、子どもや高齢者がいる家庭では、架空請求詐欺の例を説明して、日ごろから危険なことを知識として伝えていきましょう。

架空請求の対処・予防法を学んで被害から身を守ろう!

今回は、アダルトサイトを通じて架空請求詐欺にあった場合の対処法や、被害に遭わないための予防策について解説しました。

もし架空請求に遭ってしまった場合は、無視・静観をするなど個人情報を相手に与えないことが望ましいです。しかし、相手に個人情報を盗まれてしまって実際に脅されたり、裁判所から特別通達が来てしまったりした場合は、消費者センターや法律の専門家などにすぐ相談することが重要です。

また、架空請求の手口はどんどん巧妙化しており、気づかないうちに被害に遭ってしまう可能性もあります。トラブル予防のためにも、具体的な事例と共に相手の手口を知り、適切な対処法を学んで身に付けておくことも非常に重要です。

※こちらの記事はドコモの「ネットトラブルあんしんサポート」を未契約の方でもご覧いただける無料記事です。「ネットトラブルあんしんサポート」では、実際にネットトラブルの被害に遭ってしまった時の「対処法」から、具体的な事例を交えた「予防法」まで、幅広いサポートをご提供しています。
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【監修】
(株)エルテス セキュリティインテリジェンス部 シニアコンサルタント 栗山知之
新卒で(株)エルテスに入社。企業のデジタルリスクマネジメント体制構築支援や、レピュテーションモニタリング、ネット炎上対策、ネット選挙対策などに強みを有す。