スパムメール(迷惑メール)とは?メールの見分け方や対策方法を解説

ビジネスシーンにおいて、取引先や社員同士でコミュニケーションをとるためには、メールが必要不可欠です。
しかし、その便利なメールを利用した迷惑行為(スパム)も存在します。

この記事では、スパムメール(迷惑メール)の概要を解説します。便利で必要不可欠なメールだからこそ、不審なメールの見分け方やスパムの事例を確認し、十分に対策を施しておきましょう。

スパムとは?意味や種類について紹介

スパムは、インターネット上での迷惑行為を意味します。迷惑行為を意図する行為がスパムであり、迷惑メールはスパムメールと呼ばれています。
スパムは、メール以外にもSNSを利用したさまざまな種類があります。

スパムの概要

スパムの語源は、アメリカの食品工場が製造している加工豚肉の缶詰である「SPAM」が由来です。

スパムが迷惑行為を意味するようになったのは、イギリスのコメディ番組がコントのネタに使用したことがきっかけとされています。

このコントは、大勢のバイキングがいるレストランに、ある老夫婦がやって来るところから始まります。スパム嫌いの夫人が店員にどのような料理をあるのか聞いたら、なぜか店員が スパム入りのメニューばかりを読み上げるのです。

すると、スパム嫌いの夫人は怒り始め、店員と「スパム」を言い合ううちに、バイキングたちまでが「スパム、スパム、スパム……」を合唱し、やがて夫婦はスパム料理を注文してしまうという内容です。

このコントをもとに、初期に存在したハッカーの1人がオンラインゲームのメッセージ機能を利用して「スパム、スパム、スパム……」と送り続けるという迷惑行為を繰り返したことから、こういった迷惑行為をスパムと呼ぶようになりました。

スパムの種類

スパムには、次の3つの種類があります。

・迷惑メール

迷惑メールは、不特定多数に向けて大量のメールを送りつける行為です。

迷惑メールには、知らない送り主から身に覚えのない内容に関する請求がメールで送られてくる「架空請求メール」、メールの開封だけでウイルスに感染してしまう恐れのある「ウイルスメール」、知り合いや有名企業などを装って個人情報を騙し取る「詐欺メール」「なりすましメール」、転送を呼びかけて次々と鎖のように連鎖していく「チェーンメール」などがあります。

・SNSスパム

SNSスパムは、Instagram・Twitter・Facebook・LINEなどで行われる迷惑行為です。
内容は商品やサービスの宣伝、ビジネスの勧誘、フィッシングサイト(偽サイト)などの不正サイトへ誘導するためのものとして使われています。

・スパムコメント

スパムコメントは、ブログ・掲示板・YouTubeなどのコメント欄に宣伝や誹謗中傷を書き込む行為です。

スパムコメントはコンテンツの内容に全く関係のないコメントや宣伝を投稿し、多くの場合、広告ページや悪質サイトへ誘導します。スパムコメントを受けたサイトは視聴者や読者から治安がよくないサイトと判断され、ユーザーが離れて行くこともあります。

スパムメール(迷惑メール)の見わけ方

スパムメールの大半は宣伝や広告などを目的とするものですが、なかにはフィッシングサイトへの誘導やウイルスの感染を狙ったものもあります。
ビジネスでもプライベートでもよく利用するコミュニケーションツールだからこそ、詐欺メールやウイルスメールから身を守る必要があります。

メール開封の前に差出人のメールアドレスを確認

個人情報の搾取が目的である詐欺や迷惑メールは、本物のメールを装っていますが、全く同じメールアドレスを利用することは不可能です。メールを開封する前に、差出人のメールアドレスに不審な点がないかを必ず確認しましょう。

実在するメールアドレスと類似していても、アルファベットの「o」を数字の「0」に置き換えて受信者の目を欺こうとする悪質なケースもあります。
普段見かけないメールを受信したときは、十分に注意しましょう。

添付ファイルの拡張子やURLを確認

ビジネスの場では、電子メールにExcelなどのファイルを添付して送信することも少なくありません。これらの、添付ファイルにウイルスが仕組まれていることもあります。

添付ファイルがある場合は、拡張子に注目しましょう。

Excelファイルは通常「.xlsx」の表示ですが、「.xlsm」「.exe」「.bat」の拡張子ファイルにはウイルスが含まれている可能性が高いといえます。送信元が信頼できない場合は、安易にダウンロードしないようにしましょう。

また、添付ファイルだけでなく、本文にサイトのURLが記載されている場合があります。その場合、本物のWebサイトのURLなのかもしっかりと確認しましょう。

メール本文の日本語が不自然でないか

悪質なスパムメールには、実在するメールアドレス・個人名・役職を利用したスパムメールもあります。見聞のある企業名や有名人だからといって、差出人のメールアドレスや宛先だけで安全なメールかどうかを判断することは大変危険です。

メール本文をよく見ると、「不自然な日本語になっている」「よく見ると中国語が入っている」など、違和感のあるメールはスパムメールの可能性が高いでしょう。

スパムメール(迷惑メール)の事例を紹介

現在のように、SNSやブログが使われるようになるまでは、スパムメールは大量に迷惑メールを送りつける行為が一般的でした。

今ではスパムと呼ばれる対象が拡大し、新手の手法を使っている場合もあり、いつ被害にあってもおかしくない状態です。具体的なスパムメールの事例を確認しておきましょう。

SNSを利用したスパム被害

TwitterやFacebookなどのコメント欄に、ほかのサイトのURLを貼って誘導する、Twitterでツイートを何度も複製する、ダイレクトメッセージで「個人情報が晒されています」という注意喚起をしながら、URLを貼り付けて偽サイトに誘導するなど、新手の手口が発生しています。

また、Instagramではアカウントを乗っ取られ、自身のアカウントから宣伝の投稿や大量のスパムメッセージを送るケースも発生しています。アカウントの乗っ取りに気付かない人は多く、知らない間に友人にスパムを送る側になっているのです。

このアカウント乗っ取りによって、友人との関係が悪化したり、アカウント停止の処分を受けたりする恐れがあります。

架空請求スパム

突然、見知らぬサイトから、高額の請求メールが届く事例もあります。たとえば、「以前登録された○○さまへお送りしております。今月の利用料金が滞納されていますので、○日までに○○万円の料金をお支払いください。」といった内容のメールが届きます。

このように、利用料金の滞納通知や、退会手続きが完了していないという請求などをして、お金を騙し取ろうとする事例があります。

なりすまし(フィッシング)スパム

金融機関や友人などになりすまし、キャッシュカードの暗証番号やクレジットカード番号を入力させ、個人情報を抜き取ろうとする詐欺です。金融機関だけでなく、馴染みのある大手有名企業をかたり、個人情報を盗み取る事例もあります。

スパムメール(迷惑メール)の被害に遭わないための対策

スパムメールの手口は巧妙化しているため、対策をせずに放置していると、際限なく送られてきます。スパムメールの被害に遭わないように、対策を講じることが必要です。
ここでは、スパムメールに対して有効的な3つの対策を紹介します。

迷惑メールのフィルタの設定

端末でアクセスする前にメールサーバーでフィルタリング設定をしておけば、スパムメールを受信する前にシャットダウンできます。フィルタリング設定は、多くのデバイスで無料のオプションサービスとして利用できるため、適切に設定しておきましょう。

不審なメールは削除

不審なメールは、メールソフトに残さないようにしましょう。スパムメールを放置していると、誤って添付ファイルやURLを開いて、ウイルスに感染する可能性が考えられます。普段から、迷惑メールフォルダの中身を空にする癖をつけましょう。

迷惑メールフォルダ内にあるメールを自動で削除するオプションサービスがあれば、そうした機能を設定しておくと被害を未然に防げます。

添付ファイルやリンクは開かない

安全だと言い切れない添付ファイルやURLを開いてしまうと、端末がウイルスに感染するリスクがあります。一見怪しくないようなリンクも、フィッシングサイト誘導の可能性もあるため、メールアドレスや宛名だけで、安全かどうかを判断するのはやめましょう。

特に、拡張子が「.exe」などの実行形式の添付ファイルは危険です。安易にダブルクリックしないように気をつけてください。

むやみやたらとメールアドレスを登録しない・公開しない

怪しいサイトでユーザー登録(メールアドレス入力)をしないことは、スパムメールに対する根本的な対策になります。また、SNSなどの不特定多数がアクセスできる場で、不必要にメールアドレスを公開しないことも重要です。

まとめ

メールはプライベートやビジネスシーンでも使用する便利なものですが、メールを悪用して詐欺を働く人もいます。年々、その手口は巧妙化しているため、いつ被害にあってもおかしくありません。

そうしたインターネット上での迷惑行為をスパムといい、迷惑メールはスパムメールと呼ばれています。スパムメールの大半は、宣伝や広告などを目的とするものですが、なかにはフィッシングサイトへの誘導やウイルスの感染を狙ったものもあります。

メールを開封する前に差出人のメールアドレスに注目する、メールの本文は日本語がおかしくないかを確認する、添付ファイルの拡張子に注目するなど、普段から迷惑メールを見わける癖をつけましょう。

スパムメールは自身が受信する側ではなく、自身のメールアドレスが悪用され、なりすましメールに利用される可能性も十分にあり得ます。悪用させないためには、怪しいメールをサーバー側からシャットダウンする、不審なメールはすぐに削除するなどの対策を行い、自分の身を守るための工夫をしましょう。

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